貧困とフェアトレード~娘のスピーチより~
娘が、学校でフェアトレードについてスピーチをしました。
フェアトレードはチョコレートにも大きく関係しているので、
ご紹介させていただきたいと思います。
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『彼らは俺の肉を食べている。』そう言ったのは、発展途上国で暮らし、過酷な状況の中でカカオの栽培をして働いている一人の少年です。私たちが普段目にするチョコレートの原料であるカカオやコーヒー豆、スパイスなどの多くを発展途上国で生産していることは、皆さんもご存知のことと思います。
しかし彼らは、品物をたくさん輸出しているにもかかわらず、満足のいく生活を送ることができません。それどころか、餓死してしまうほど貧しいのです。その原因の一つに、いかに商品を安く値切って買うかに熱中している仲買人が存在し、発展途上国の労働者の貧困に拍車をかけていることが挙げられます。最終的にそれを輸入した先進国が商品を安く販売したいために、そのような搾取が生まれ、逆算すると生産者の時給が15円のところもあるそうです。
こんな低賃金のため、食事も十分にとれず、飢えに苦しみ、免疫力が低下し、病気にかかり死に至る。このような流通の仕組みを指摘し、『彼らは俺の肉を食べている。』というセリフになるのでしょう。彼らも私たちと同じ人間なのに、こんなに生活が違うのです。この状況を少しでも改善するために考え出されたのがフェアトレードという考え方です。みなさんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
フェアトレードとは製品や商品を適正な価格で継続的に取引することによって、生産者の持続的な生活を支える仕組みのことで「公正な貿易」と訳されます。現在では国際フェアトレード基準なるものも作られており、その中では児童労働を禁止し、安全な労働環境も保障しています。そして児童労働を生み出す「貧困の連鎖」を断ち切るため、商品の市場価格が乱高下しても生産者が正当な対価が受けられるようフェアトレード価格を設定しています。
ですから私たちがフェアトレード認定商品を買えば、児童労働を食い止める手助けにもなり、生産者の生活がだんだんと安定するようになるのです。みなさんはフェアトレードのマークがどのようなものか知っていますか?見たこともない人が多いのではないでしょうか。
これがフェアトレードのマークです。
実は皆さんの誰もが一度は行ったことがあると思われる、すき家のレジ横では、東ティモール産のフェアトレードコーヒーを販売しています。フェアトレードのマークを知っていれば意外と多くの場所で目にすると思います。
私はいつかこの世界から貧困で苦しむ人がなくなってほしいと思っています。「塵も積もれば山となる」ということわざがあるように、一人一人がフェアトレード認定商品に出すお金はわずかかもしれませんが、やがて生産者の生活の安定につながるはずです。私たちの無関心が、「生産者の肉を食う」ことにつながってはいけないと思います。
今日をきっかけにフェアトレードのマークと、フェアトレードそのものに少しでも関心を持ち、意識して購入していただけたら嬉しく思いますし、もちろん私自身もそうしていきたいと思っています。
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将来パティシエになりたいと考えている娘がフェアトレードについて興味を持ち、
フェアトレードのカカオを使ってスイーツを作りたいと思うようになり、
今回こうして、フェアトレードについて一生懸命調べて文章を書きスピーチしました。
チョコレートやコーヒー、スパイスなどがあるおかげで、私たちの食生活はこんなにも豊かで幸せなものになっているのに、生産している方たちが貧困で、チョコレートも食べたことがない…なんて、あってはならないですよね。
私の地元のような田舎では、スーパーでもなかなかフェアトレードのチョコレートを見つけることができませんが、意識して探し、買ってみようと思います!
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